藍染色眼鏡。

大阪で活動中、『藍染ノスタルジー』の二人が綴る、眼に映る物映らない物。

林檎忌。  by miyan  

ちょっと前に
イトコ主催の飲み会に呼んでもらった。

そこにはイトコとの共通の友達もいて、
久しぶりに会ったそのヒトに言われた一言。

「音楽頑張ってるなぁ。
 家系なんかなぁ」。

イトコの父、
つまりmiyanさんの叔父さんは、

なんか・・
ギターを作ってるヒトで・・
miyanさんはよく知らないのであるが、
その世界では有名なヒトらしく、

昔、
楽器屋さんをやっていた先輩に
その名前を言ったら、

「ひえー!!
 まつむらギター!!」

とひっくり返っておられて、

もちろん、
リーダーも知っていた。

そしてその息子、
つまりイトコであるが、

ヤツは小学生の時、
リコーダーの大会で日本一を取った。

中学はmiyanさんと同じくブラバンだったが、
高校で何故かサッカー部に入り、
miyanさんはそれを聞いてひっくり返ったけれどもw
その後芸大に入って、
ずっとなんか音楽に関係する仕事をしている。

(らしい)

おとん繋がりのイトコである。

確かに
うっすら家系なのかも知れない。

しかし、
うちは居酒屋だ!!

おとんは高校受験を失敗してすぐ修行に出て、
それから生粋の板前人生だ!!

おかんも
音楽らしいことは何一つしてはいない。

「関係ないわー」。

miyanさんは
そのヒトに言った。


しかし、
うちのおとんは歌好きではある。

仕込みの時は有線の演歌チャンネルだとか、
買い込んだカセットテープを流し、
ノリノリで魚をさばいたりしている。

駅からだいぶと離れた位置にある居酒屋である。

うちに飲みに来てもらおうと思ったら
お付き合いも必要である。

大体は別のお客さんを誘い、
休みの日曜の夜、
「しんどいわ・・」と言いながら、
でもパリッとノリの効いたシャツを着て、
鼻歌を歌いながら
カラオケスナックへと出て行くのである。

時々、
miyanさんにも動員がかかった。

「みーちゃん、
 ○○ちゃんのスナック付き合ってくれへんか??」。

「別かまへんけどー」。

まだお酒を飲んではいけない時分の
miyanさんやけども、

ま、
その辺は

居酒屋の娘ゆうことでw


スナックというところは、
カラオケを歌ってもらうことも売り上げになる。

「みーちゃん、歌いや」。

最初は戸惑ったmiyanさんだけれども、
何度か行くうちに
何を歌えば喜ばれるか分かった。

miyanさんはよく
定番的なところで、
美空ひばりの歌を歌った。

川の流れのように
真っ赤な太陽
愛燦燦
東京キッド
港町十三番地

などなど。

他の誰かの歌を歌うより
美空ひばりの歌を歌った方が、
ママもその店にいる他のお客さんも
喜んでくれていたし、

「娘さんにひばりちゃん歌ってもろてー」

リクエストがかかることもよくあった。


そうやって歌っているうちに興味を覚え、
テレビに出ているのを見つければ
食い入るように見る。

「すごいヒトなんやなぁ・・」。

「歌上手いなぁ・・」。


miyanさんが
美空ひばりの訃報を知ったのは、
その頃通っていた専門学校の帰りである。

新大阪で電車に乗った途端、
前に座っていたおじさんのスポーツ新聞の見出し。

「ひばり逝去」

手塚治虫もちょっと前に
亡くなったとこだった。

「日本はこれからも
 大事なヒトをたくさん
 なくしていくんだろうな・・」。

走り始める快速の中で、
そんなことを考えていたように思う。


こないだNHKを見ていたら、
「今日は美空ひばりさんの23回忌です」。

そっかー。
そんなに経つんだなぁって。

いい歌で売り出しても、
すぐ忘れさられるヒトもいっぱいいるのに、

ひばりちゃんのことは
誰も忘れないんだよなぁ。

そこ思うだけでも、
ほんまにすごいヒトなんだなぁ。

23年経ったいまでも、
きっとずっとずっとこれから先も、
すごいヒトなんだろうなぁ。

塩屋岬の歌碑が映る画面を見ながら、
そんなことを考えていたmiyanさんである。


ひばりちゃんの命日を
「林檎忌」と呼ぶのだそうだ。

美しいな。


藍染さんが美空ひばりの曲を演ろうと考えたのは、
第五実演、
リーダーの元お勤め先での実演に向けてである。

「おじいちゃんおばあちゃんに喜んでもらうには」。

二人で考えた結果であるが、
すぐに答えは出たように思う。

その後、
「この中から選べ」と
なんか山ほど美空ひばりの曲を
PCメール添付にて送りつけられたが、
miyanさんはそれを選んだ。

リーダーが送ってきた曲が
あまりにもマニアに思えたのと、

(これぐらい知ってて普通や
 みたいなことを言われた記憶あり)

女の悲恋を歌ったその歌を、

叙情深く、
歌詞の至極美しいその歌を、

歌ってみたいと思ったからである。

難しいのは分かっていたけれど、
美空ひばりの歌で
簡単な歌などあり得ないものね。


かくして
http://www.youtube.com/watch?v=4Tq_pLS16Ko
藍染さん、
実演では4回目に演ったこの曲である。

お客様の客層を最重要視しての選曲だったわけだが、
予想以上の反響に
藍染さんはびっくらこいてしまい、

miyanさんは・・
つい笑ってしまって・・。(汗)

ほんまに情けないことに
歌詞を間違ってしまっているので
あぷるつもりはなかったのだが、

まぁ・・
この際なんでw


この日の実演において、
一番の拍手喝采だったと思う。

あの場におられた
たくさんのおとうさんおかあさんにとっても、

美空ひばりと言うヒトが、

ずっとずっと
すごいヒトであり続けている証拠である。


歌っていない時のmiyanさんは
笑ってしまっているけれど、

歌っている時のmiyanさんは
その悲しい歌の世界にいました。

1988年4月東京ドーム。
YouTubeを何度も見た。

どうしたら
聴き手をこんなに悲しくさせることが
できるんだろう。

幼少の時から約50年、
歌一筋で生きてきたヒトである。

ゴシップ的なことなどどうでもいい。

miyanさんなどには決して分からない、
miyanさんなどには計り知れない、
何か。

miyanさんは、

人生においても
何においても

修行が全く足りなさ過ぎるのである。


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